Windows Server 2012 / 2012 R2はこちらをご覧ください
バックアップの重要性
日々バックアップを取得しておくことは重要です
誰でも知っていることだと思いますが、ちゃんとバックアップを取れていることを確認するのってとても大変です
バックアップソフトのジョブがきちんと終わっていても自分でそれが正常なバックアップかどうかをログなどで確認することはツールを使いこなさない限りはこんなんだからです
もちろんリストアが正常にできることも重要です
バックアップが 本当に必要になるタイミングも限られる 為に少しくらいうまく行っていなくても放置されがちであることも多々あります
サーバや仮想環境が止まっている、動いてない、正常に結果を出さないなどあれば直ちにIT管理者は対処をし然るべき人に報告する必要があります
ただバックアップは止まっていても、正常に動いていなくても、ログに異常を発見しても直ちに対応を取りづらいです
そればバックアップデータが緊急で必要になるタイミングは リストアするとき に限定され、対応する工数やコスト面を考えると放置せざるを得ないこともあります
私の身の回りにもこういった状況はあふれていました
バックアップの重要性は理解していてもバックアップ運用の課題にはなかなか手が出ないものです
そうするとどれだけ簡単な、シンプルな、自分でも操作可能なバックアップ方法を用意しておくことが重要になってくると私は考えます
一番安価・手頃なWindows Server のバックアップ
Windows Server 2016でIPアドレス「192.168.10.1」共有名「share1」配下のbackupフォルダにバックアップデータを保存する方法
Windows Server標準バックアップ機能がリリースされてWindowsサーバOS領域のバックアップが非常に簡単に実施できるようになりました。ステートレスなサーバ(WebサーバやAPサーバなど)は本機能で十分バックアップ運用が可能です
DBサーバは別途DBツールのダンプファイルや有償バックアップソフトを活用したバックアップを推奨しますが、有償バックアップソフトをDBサーバやファイルサーバに限定することでバックアップ実装コストを下げることが出来ます
今回はバックアップ取得先として NAS/共有フォルダ を対象としています
外付けHDDにバックアップを取りたい場合はこちらを参照ください
早速バッチジョブ
無人実行できなければ意味がありません
PowerShellスクリプトを作成します
- ファイル名:backupjob1.ps1
Set-Location $PSScriptRoot start-transcript console.log wbadmin.exe start backup -allCritical -systemState -backupTarget:\\192.168.10.1\share1\backup\folder1 -quiet stop-transcript
これで「\192.168.10.1\share1\backup\folder1」配下にバックアップ実行したサーバのOS復旧イメージが作成されます
- システムで予約済み
- ローカルディスク(C:)
- システム状態
- ベアメタル回復
「\192.168.10.1\share1\backup\folder1」の部分だけ皆さんの環境に合わせて設定してください
実行中画面はGUIから確認できます
WindowsサーババックアップGUI画面から進行中の画面が確認できます
2世代以上残したい場合はどうすれば?
Windows Serverバックアップは大変便利ですがバックアップ先を共有フォルダにした場合世代管理ができません
そんな時はバックアップフォルダをもう一つ作りましょう
- 「\192.168.10.1\share1\backup\ folder2 」フォルダを作成します
- PowerShellスクリプトをもう一つ(backupjob2.ps1)作成します
- ファイル名:backupjob1.ps1
Set-Location $PSScriptRoot start-transcript console.log wbadmin.exe start backup -allCritical -systemState -backupTarget:\\192.168.10.1\share1\backup\folder2 -quiet stop-transcript
バックアップに最適なデバイスは?
家庭用NASで十分です
本番機はRAIDなどで保護しながらバックアップ先は安価に済ませてしまうのが最適解です
BUFFALO NAS スマホ/タブレット/PC対応 ネットワークHDD 3TB LS210D0301G 【エントリーモデル】
リストアの手順は?
バックアップが取れてあんしん~ はまだ早いです
リストアできてこそのバックアップです。別のサーバや空き仮想マシンなどをターゲットにリストアしてみましょう
共有フォルダ・NASバックアップしたWindows ServerバックアップOSリストア時には、ネットワーク設定ではまる可能性があります。(以下参照)
確実に戻ることを確認しておけば何が起こっても安心です
関連記事です
バックアップデバイスにはUSB接続SSDもおすすめします
USB3.0により非常に高速になりました
Windows Server 2019の場合はこちらをご参考にしてください
同じくWindows Server 2019のバックアップ復旧手順です
以上