Windows Server 2016 リモートデスクトップサービスにてセッションホストを構築
サーバOSに多数ユーザがログインまたはサーバOSからアプリを公開する仕組みを Windowsのリモートデスクトップサービスで実現することが可能 です
他社だとXen Appが有名でしょうか
リモートデスクトップサービスのセッションホストを構築することで
サーバOSにみんなでログインして1つのOSを有意義に利用する
サーバOSにインストールしたアプリを公開してユーザにはアプリ画面のみ表示する
といったことが可能になります
最小構成で構築
管理サーバ1台+セッションホスト1台で構築していきます
最小構成ということで物理サーバは1台ですが、実運用・本番稼働を見据えた環境に持っていけるように2つの仮想マシンで作成します
今回はその準備段階で、以下の状態までたどり着けることを目標にしています
セッションホストは仮想化したほうがいい
セッションホストは物理マシンでも仮想マシンでもどちらでもいいですが、例えば16CPUコア・64GBメモリを持つサーバが1台あるとして
- 16コア・64GBメモリの物理マシン1台
- 4コア・16GBメモリの仮想マシン4台
なら 4コア・16GBメモリの仮想マシン4台 のほうが多くのセッションをさばけることがなんとなくわかっています
だいたい1つのWindowsあたりで100ユーザ(100セッション)くらいが快適に動ける限界で、サイジング的には 4コア・16GBメモリの仮想マシン 1台で50-100ユーザを格納としておいたほうが同じスペックでも安定して動作します
上記例だと、16CPUコア・64GBメモリを持つサーバが1台で4つの仮想マシンで200ユーザくらいは格納できると見ていいと思います
構築手順
リモートデスクトップサービス(RDS)は基本的に 管理サーバ からインストールします(インストール後の管理も同様)
まず 仮想化ホスト を 管理サーバから管理できるように サーバマネージャーに追加 しましょう
「サーバマネージャー」を起動し、「役割と機能の追加」を選択
「リモートデスクトップ サービスのインストール」
「標準の展開」
「クイックスタート」でも良いんですが、1台のサーバがそのままセッションホストにもなってしまうので実運用を考慮すると使わないモードです。サーバが1台しかない場合は最小リソースで動作確認だけしたい場合はクイックスタートでもいいでしょう。
「セッションベースのデスクトップ展開」
仮想マシンベースのデスクトップ展開は以下を参照ください
RD接続ブローカー・RD Webアクセス・RD仮想化ホスト の選択が必要です
- RD接続ブローカー : 管理サーバ
- RD Webアクセス : 管理サーバ
- RD仮想化ホスト : セッションホスト
のホストを選択しましょう
もし「仮想マシンベースの展開」をすでに実行済みでVDI用意済みなら、VDI環境と「RD接続ブローカー」「RD Webアクセス」は同じで問題ありません
「展開」をクリックするとインストールが開始されます。
以上で完了です。しばらく待てばインストールも完了し、リモートデスクトップサービス管理画面が確認できると思います。
次の手順
セッションホストの構築が完了すれば、次は RDSコレクションの作成 です
簡単なのでぜひ挑戦してください
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VDIとして使用するには管理サーバ機能は基本的にこれで使えるようになっているので、仮想化ホストを追加すれば完了です
VDIとして利用するのであれば、こちらも参照してデスクトップコレクションを作成してください
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以上です