仮想化環境にはvCenter Serverは必須
いまやVMware ESXなしの仮想化環境は考えられません
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)などはその傾向が特に顕著で、ソフトウェアストレージ(SDS)部分が各社独自であるものの基本的にはvSphere ESXi+vCenter Serverで構成されます
もはや一般的なエンタープライズ企業はESXiなしでは実現できないものが多くなっています
特に個人的にですがESXi5.5以降になって非常に安定してきたという印象があります
特にEsx / Esxi 4.0、4.1頃は大変でした、5.0も不具合が多くて(特にiSCSI周りを中心としたストレージ関連)停止することはそう珍しいものではありませんでした。そういう意味では当時のブレードサーバで10-16台の大規模仮想化環境を構成するのは当時のESXiのクオリティを考えると非常に合理的だったと言えます
現在は大容量コア、大容量メモリサーバ4-5台で十分数百台の仮想マシン群を収容できる安定性もvSphere ESXiにはあります
ESXiをActive Directoryに登録することのメリット
現在ではActive Directoryユーザでログインできること以外にメリットはないのかなと思っています
vCenter Server 5.1でSSOが実装され、6.5でSSO -> PSCに変遷していますが、SSO/PSC 内でユーザ管理する仕組みが実装されていることもあって個人的にはvCenter Server・ESXiをActive Directoryに登録する必要はないのではないかなと感じています
いわゆる、既存システムがActive Directory連携していたから更改後も既存を踏襲する というインフラ更改の悪評を引きずっているのかもしれません
ESXi がサポートするActive Directoryドメインコントローラバージョン確認方法
参考URLは以下の通り
英語版URL(Vmware KB 2113023): Versions of Active Directory supported in VMware ESXi
https://kb.vmware.com/s/article/2113023?docid=2113023
日本語版(少し更新が遅れているので英語版をご覧になったほうがベター)
https://kb.vmware.com/articleview?docid=2113023&lang=ja
vCenter 5.0以降抜粋記載します
ESXi | 2008 | 2008R2 | 2012 | 2012R2 | 2016 |
---|---|---|---|---|---|
5.0 | ◯ | ◯ | ◯(5.0 Updateなら) | × | × |
5.1 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯(5.1 Update 3なら) | × |
5.5 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯(5.5 Update 1) | × |
6.0 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
6.5 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
6.7 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
注意事項
- Active Directoryのドメイン機能レベル(Functinal Level)についてです
- Active Directory ドメインコントローラーサーバのOSについては関係ありません
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VMware構成の上限の確認方法がWebベースも可能になりました。複数バージョンの比較が可能で非常に見やすいです
vSphereサポート終了期限の確認方法もおさえておきましょう
Windows版vCenter Serverは終わることがアナウンスされています
運用方式はVCSA(仮想マシンアプライアンス)が主流になっていきます
vCenterとESXi互換性を確認したその次は、ゲストOS互換性確認です
バージョンアップの際には、vCenter ServerとESXiの互換性確認も非常に重要です
以上