Windows Server 2016でつくる「リモートデスクトップ接続サービス」についてです
これまでWindows Server 2016で作るリモートデスクトップ接続サービス(RDS)として
- RDSサーバのインストール(MS-VDIとして接続ブローカー+仮想化ホスト)
- RDSサーバのインストール(接続ブローカー+セッションホスト)
- RDSセッションホストコレクションの作成
- MS-VDI仮想デスクトップコレクションの作成
を行ってきました
今回は、RDSセッションホストの2台目の追加手順を記載します
手順の流れ
- RDSサーバのインストール(接続ブローカー+セッションホスト)※以下記事参照
- プロファイルディスク用共有フォルダの作成
- コレクションにプロファイルディスクを設定
- 2台目のセッションホスト追加
実際の手順
Windowsのリモートデスクトップ接続サービスで今回紹介するセッションホストは、一般ユーザがWindows Serverにリモートログインさせるものです
Windows Server はWindowsクライアントOS(Windows10/8.1/7)と違って、1つのOSに多人数が同時ログインすることができるのです(このログイン先のWindowsサーバをセッションホストといいます)
スペックにもよりますが、だいたい50人同時ログインくらいまでは大丈夫だと思います
50人を超えるような状況だと複数のRDSセッションホストを用意してそのログインするサーバを振り分ける必要があります
RDSセッションブローカーがその振り分ける役割を担っています
複数のセッションホストを利用するときですが、接続ブローカーがセッションを振り分けるので一人のユーザが「あるタイミングで接続した時は1号機」「別のタイミングで接続した時は2号機」といったように、接続したタイミングやその負荷状況によってログインするサーバが異なる場合があります
この時ユーザのプロファイル(マイドキュメントの中身、IEのお気に入りやデスクトップに保存したファイル、壁紙などなど)を保存しておく場所が必要で、その場所を共有フォルダ上に作成します
プロファイルディスク用共有フォルダの作成
この手順は共有フォルダが他に存在する場合はスキップしてください
接続ブローカーを仮想マシンで作成している場合に実施します
仮想マシンに追加のHDDを作成します
ディスクを初期化します
さらに、Eドライブとしてフォーマットします
E:ProfileDiskというフォルダを作って共有フォルダ設定を行います
コレクションにプロファイルディスクを設定
「サーバーマネージャー」→「リモートデスクトップサービス」→「コレクション」→「コレクション名」をクリック
「タスク」→「プロパティの編集」を選択
「ユーザプロファイルディスク」から、以下を設定して、「OK」をクリック
- ユーザプロファイルディスクを有効にする: オン
- 場所: 作成した共有フォルダを設定(\サーバ名\共有名)
- 最大サイズ: ~ディスク最大サイズまでの範囲を指定
これで完了です
RDSログイン画面からログインして、セッション接続すると作成した共有フォルダにユーザ名のプロファイルディスクが作成されるようになります
RDS2台目のセッションホスト追加
ここからWindows Server 2016 リモートデスクトップ接続サービスセッションホストにおける2台目以降のセッションホストを追加していきます
RD接続ブローカーになるWindowsサーバで操作します
2台目のセッションホストとして追加したいWindows Serverを以下手順でリモート管理できるようにします
「サーバーマネージャー」→「リモートデスクトップ接続サービス」→「概要」から
「RDセッションホスト」を右クリックして、「RDセッションホストサーバーの追加」を選択
サーバープールから、2台目のセッションホストとするWindowsサーバを選択して「次へ」をクリック
設定を確認して、「追加」をクリック
完了したら「閉じる」をクリック
完了したら、セッションホストの2台めとして追加されていることが確認できます
ただ、まだコレクション側には追加が完了されていません
※コレクションの「ホストサーバー」側には追加したセッションホストが表示されていない
「コレクション名」→「ホストサーバ」→「タスク」から「RDセッションホストサーバーの追加」を選択
追加したセッションホストを選択します
これで、コレクションにも2台目のセッションホストサーバが追加されました
関連記事です
VDIとして使用するには管理サーバ機能は基本的にこれで使えるようになっているので、仮想化ホストを追加すれば完了です
セッションホストとしてコレクションを作成できます
VDIとして利用するのであれば、こちらも参照してデスクトップコレクションを作成してください
MS-VDIで利用するクライアントOSはHyper-V仮想マシンサポートされている仮想マシンから選択しましょう
以上