こしぞーのひとり情シス

Windows/仮想化の小規模環境を運用するリーマンの日々を綴っています。

確実なWindows Server 2019 バックアップ手順(共有フォルダへのバックアップ)

Windows Server 2019 を構築したらぜひバックアップ環境を整備しましょう
でもバックアップの準備は 手間もお金もかけず 用意したいですね

今回はOS標準のバックアップツール Windows Server バックアップを使ったWindows Server 2019のバックアップを実装したいと思います

共有フォルダにバックアップを取ることでサーバ本体時にもリストアすることが出来ます

環境

共有フォルダ(CIFS/SMB)を用意します

  • IPアドレス: 192.168.1.254
  • 共有名: share
  • バックアップ先フォルダ: \192.168.1.254\share\backup\folder1

\192.168.1.254\share でアクセス可能な共有フォルダ配下に、 backup\folder1 というフォルダを作っておきます
世代管理が必要な場合は、folder2 というフォルダも作っておいてください

スクリプトファイル

スクリプトファイルを作って無人実行させます
共有フォルダ先にWindows Server バックアップを取る場合で世代管理が必要な場合は、スクリプト実行が推奨です

以下のスクリプトファイルを作成します

  • backupjob.ps1
Set-Location $PSScriptRoot
start-transcript console.log
wbadmin.exe start backup -allCritical -systemState -backupTarget:\\192.168.1.254\share\backup\folder1 -quiet
stop-transcript

スクリプト実行した結果

実行させると、単発フルバックアップが実行されます

PS C:\scripts> .\backupjob1.ps1
トランスクリプトが開始されました。出力ファイル: console.log
wbadmin 1.0 - バックアップ コマンドライン ツール
(C) Copyright Microsoft Corporation. All rights reserved.


注意: この保存先では、バックアップ データを安全に保護することはできません。
リモート共有フォルダーに保存されたバックアップは、ネットワーク上の他の
ユーザーによってアクセスされる可能性があります。バックアップは、信頼できる
ユーザーがアクセスする場所か、セキュリティ対策が実施されているネットワーク
にのみ保存してください。

ボリューム情報を取得しています...
これにより (EFI システム パーティション),回復 (499.00 MB),(C:) が \\192.168.1.254\share\backup\folder1 にバックアップされます。
\\192.168.1.254\share\backup\folder1 へのバックアップ操作を開始しています。
バックアップに指定されたボリュームのシャドウ コピーを作成しています...
バックアップに指定されたボリュームのシャドウ コピーを作成しています...
ボリューム (EFI システム パーティション) (99.00 MB) のバックアップを作成中に (0%) をコピーしました。
ボリューム (EFI システム パーティション) (99.00 MB) のバックアップを作成中に (0%) をコピーしました。
ボリューム (EFI システム パーティション) (99.00 MB) のバックアップを作成中に (100%) をコピーしました。
ボリューム (EFI システム パーティション) (99.00 MB) のバックアップは正常に完了しました。
ボリューム 回復 (499.00 MB) のバックアップを作成中に (35%) をコピーしました。
ボリューム 回復 (499.00 MB) のバックアップは正常に完了しました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (3%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (12%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (21%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (29%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (38%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (45%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (53%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (62%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (71%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (80%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (88%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップを作成中に (97%) をコピーしました。
ボリューム (C:) のバックアップは正常に完了しました。
バックアップ操作の概要:
-----------------------

バックアップ操作が正常に完了しました。
ボリューム (EFI システム パーティション) (99.00 MB) のバックアップは正常に完了しました。
ボリューム 回復 (499.00 MB) のバックアップは正常に完了しました。
ボリューム (C:) のバックアップは正常に完了しました。
正常にバックアップされたファイルのログ:
C:\Windows\Logs\WindowsServerBackup\Backup-23-02-2019_08-13-12.log

トランスクリプトが停止されました。出力ファイル: C:\scripts\console.log
PS C:\scripts>

GUIでジョブ作成して実行する場合

世代管理が出来ず、1世代しか保存できませんがGUIでもスケジュールバックアップを構成することは出来ます
その手順を画像解説します

サーバーマネージャーから、「Windows Server バックアップ」を起動します

f:id:bfx62324:20190223220708p:plain

Windows Server バックアップ管理コンソールから、「バックアップスケジュール」を選択

f:id:bfx62324:20190223220752p:plain

「次へ」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223220857p:plain

バックアップ構成の選択で「カスタム」を選択して、「次へ」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223220936p:plain

バックアップ項目の選択画面で「項目の追加」をクリック

f:id:bfx62324:20190223221013p:plain

「ベアメタル回復」にチェックを入れます
OSシステムバックアップに必要な項目がこの1つを選択するだけで全て選択されます

f:id:bfx62324:20190223221154p:plain

いかが選択されていることを確認して、「OK」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223221336p:plain

バックアップ時間の設定でお好みのスケジュールを設定します
今回は 毎日23:00にバックアップ スケジュールとします

f:id:bfx62324:20190223221424p:plain

バックアップ取得先を設定します
「共有ネットワークフォルダにバックアップする」を選択して「次へ」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223221608p:plain

「OK」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223221642p:plain

共有フォルダを指定します

  • \192.168.1.254\share\backup\folder1
  • 継承する

f:id:bfx62324:20190223221808p:plain

認証情報を入力します
ここのユーザはドメインユーザまたはバックアップ対象サーバのローカルユーザでかつ
AdministratorsまたはBackupOperatorグループに所属している必要があります

f:id:bfx62324:20190223221924p:plain

設定内容を確認して「完了」をクリックします

f:id:bfx62324:20190223221935p:plain

手順は以上です

あとはバックアップスケジュールが実行されるのを待ちましょう

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