vSphere仮想化基盤の運用管理に必須のvCenter Serverですが現在2種類提供されています
vSphere 6.5におけるvCenter Server比較
構成 | Windows版vCenter Server | アプライアンス版vCenter Server |
---|---|---|
vCenter Server毎に管理可能なホスト数 | 2,000 台 | 2,000 台 |
パワーオン可能な仮想マシン数 | 35,000 | 35,000 |
データベース | 組み込みvPostgressの場合: ホスト20台 仮想マシン200台 | 組み込みvPostgressの場合: ホスト2,000台 仮想マシン35,000台 |
別データベースサポート | Oracle / Microsoft SQL | 無し(組み込みvPostgressのみ) |
次期バージョンサポート予定 | なし | あり |
OSライセンス要否 | 必要(Windows Server) | 不要 |
vCenter HA機能 | なし | あり |
参照元: https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/vsphere-esxi-vcenter-server-652-installation-setup-guide.pdf
vCenter Serverがサポートする別Database: https://www.vmware.com/resources/compatibility/sim/interop_matrix.php#db
推奨するのはアプライアンス版(vCSA)
従来どおりに考えると、Windows ServerにvCenterサーバをインストールして・・・となりがちですが
現在の 推奨はアプライアンス版vCenter Server Appliance(vCSA) です
一番のメリットは、Windows Serverを使用していないことで、これだけでもメリットが多いです
- 毎月のパッチ適用(Windows Updata)が不要
- アンチウイルスソフトが不要
- Windows OS保守サポートが不要
- 自社Windows Serverポリシーに従う必要がない
大きい企業ほど自社のWindows Server運用ルールが有るでしょうが、大体は「毎月のパッチ適用」「アンチウイルスソフト適用」「指定ポート無効化」などの手はずを踏む必要がありません
そうすると、Windows Updateをする必要もなく、Update後にWindowsがおかしくなった??とかもないですし、アンチウイルスソフトが暴走することもありませんし、アンチウイルスソフトエンジンのアップデートも必要有りありません。Windowsの不具合に見舞われたらどうしようと思うこともないですし、実際にWindowsの不具合に見舞われてもWindowsOS保守サポートがなくて困るといったこともありません
アプライアンス版を採用することで、毎月のパッチ適用から開放されるだけではなく、OS不具合についても開発元VMwareからサポートが提供されるのでとても安心です
必要リソース(CPU / Memory)も変わらないことから仮想マシンアプライアンス版を採用してはいかがでしょうか
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vCenter Serverのサポートバージョンなどはいろいろ確認が必要です
まずは、いつまでサポートされるかのライフサイクルです
同じ視点ですがvCSAを選択するべき理由についてこちらにも記載しています
vCenter Serverは6.7バージョンで終了予定です
以上です