Windows Server 2019でDHCPサーバを構築していきます
最終的にはクラスタ構成(高可用性)を目標としていますが、高可用性構成であっても単体DHCPサーバのインストールとセットアップが必要です
まずは基本的なDHCPサーバを構築していきます
手順の流れ
以下のような順序で進めていきます
サーバ構築、OSのインストール
今回はWindows 10 Hyper-V 上の仮想マシンとしていきます
こちらの方法でWindows Server 2019 の仮想マシンを用意します
一からOSを用意する場合は
を行ってください
また、固定IPアドレスを付与することを忘れないでください
DHCPサーバーは動的IPアドレスはNGです
固定(静的)IPアドレスを設定してください
Windowsドメイン参加
利用環境がWindowsドメイン環境であれば、Windows で構築するDHCPサーバはドメイン参加が必須です
DHCPサーバ役割インストール前にドメイン参加を済ませておく必要があります
役割のインストール(DHCP)
DHCPサーバに「Enterprise Admins」権限のドメインユーザでログインします
「Enterprise Admins」権限はDomain Admins権限より上位なのでご注意ください
必要な場合は利用ユーザにEnterprise Adminsを付与してください
インストール段階では不要ですが、DHCPサーバをドメインで承認する際にEnterprise Admins権限が必須になります
「サーバーマネージャー」から「役割と機能の追加」を選択
インストールウィザードが起動します
「次へ」をクリックします
「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択します
対象サーバーを選択して「次へ」をクリックします
役割の選択で「DHCPサーバー」にチェックを入れます
DHCPサーバに必要な機能が表示されます
「管理ツールを含める」にチェックを入れた状態で、「機能の追加」をクリックします
「DHCPサーバー」にチェックが入っていることを確認して「次へ」をクリックします
機能の選択では、デフォルトのままで「次へ」をクリックします
内容を確認して「次へ」をクリックします
「インストール」をクリックします
インストールが開始されます
しばらくすると完了するので終わるまで少々お待ちください
完了したら次のような画面になります「閉じる」をクリックします
DHCPサーバの構成
DHCPサーバインストールウィザードが完了したら、DHCP構成を開始します
この手順の中でDHCPサーバ承認を行います
ドメインEnterprise Admins権限のユーザでないとこの処理ができないのでご注意ください
「サーバーマネージャー」から、「通知」→「DHCP構成を完了する」を選択します
説明が記載されています「次へ」をクリックします
- DHCPサーバー管理の委任用に、次のセキュリティグループを作成します
「DHCP Administrators」「DHCP Users」 - ターゲットコンピュータ上のDHCPサーバを承認します(ドメイン参加の場合)
DHCPサーバ承認に必要な「Enterprise Admins」ユーザの資格情報を入力します
多くはAD作成時のユーザがEnterprise Adminsになっています
「コミット」をクリックします
「セキュリティグループの作成」「DHCPサーバーの承認」の2つが正常完了ししていることを確認して「閉じる」をクリックします
完了すると、DHCPサーバが利用可能になります
「サーバーマネージャー」→「ツール」→「DHCP」を選択して、DHCP管理ツールを起動させます
DHCP管理ツールを起動します
DHCPサーバが正しく構築されていれば(特にドメイン環境で正しく承認されていれば)
が入っていることを確認します
以上でDHCPサーバのインストールは完了です
クラスタ化(高可用性フェイルオーバー設定)を行いたい場合
こちらの記事を参考にしてください
スコープを作成したあとでもその前でも結果は同じなので高可用性設定はいつ行っても大丈夫です
関連記事です
構築したDHCPサーバはWindows Server バックアップでバックアップ取得しておきましょう
OS純正なので無償ですし、確実にバックアップできます
同様にWindows Server バックアップ でのリストア(復旧)手順です
Windows10になることで定期的な機能アップデート が必要になってきます
社内の全Windows10がインターネット経由でダウンロード開始すると社内LANがパンクするのでWSUSサーバを構築してしまいましょう
以上です