こしぞーのひとり情シス

Windows/仮想化の小規模環境を運用するリーマンの日々を綴っています。

VMwareで稼働するOracle DB製品のサポート方針

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ついについに、Oracle社がVMware製品での動作をサポートすると表明しました 地味に、MOSが更新されています

  • VMWare 仮想化環境で稼働している Oracle 製品のサポート方針 (Doc ID 2596152.1)
  • Support Position for Oracle Products Running on VMWare Virtualized Environments (Doc ID 249212.1)

VMWare 仮想化環境上でこれらの製品が稼働している場合でも Oracle から支援を受けることができます

と明記されています!!!

これまでOracle社の方針は「VMware環境での動作をサポートしない」というものでした
その対応は鬼畜と行ってもいいのですが、「VMware上でのOracle不具合を、物理サーバでも再現できていない限り調査はしない」というものでした
それから上記のようにサポートをすると表明したのですから非常に大きな出来ことです

MOSはちゃんと書き換わっているんですが、以下のURLはまだ更新されていませんね・・・

仮想化環境上でOracle Databaseは動作保証されていますか?

https://www.oracle.com/technetwork/jp/topics/ojkb120560-426058-ja.html

このサポート方針の変更がもたらす効果は

決して小さくはないです、VMware ESXi上で動作するOracle Databaseにおいて不具合が発生した場合は、ちゃんとOracleサポートが対応してくれるということを意味しているからです

  • VMWare 仮想化環境上でこれらの製品が稼働している場合でも Oracle から支援を受けることができます

上記のように記載がされていますからちゃんと障害対応してくれるということですね

特に大規模ユーザはExadataなどのハイエンドハードウェア+Oracle DB Enterprise Editionで運用しているので大きな影響は受けないでしょう

一方で中小規模環境のデータベースを有する基盤は影響を受けるでしょう
特にVMwareクラスタ+Widnows仮想マシンOracle SE2シングルインスタンス(or SE RAC)はよく見る構成なので

はライセンス費用節約の面でも合理的ですので、ちゃんとサポートされるのであれば導入をためらっていたSIerたちはこぞって提案することになるでしょう
HPE / DELLさんなんかは積極採用しそうですね
Oracleにいいように今までやられてきたわけですし
一方でNutanix AHVは少々分が悪くなりましたね
以前からHyper-VOracle社正式サポート(OracleWindowsと親和性があるので沿うりゃそうかという感じですが)がある中で昨今のHCIブームでHyper-Vクラスタは少し下火になっていましたが一方でNutanixは絶好調です
そのNutanix AHVがOracle正式サポートされていなくなっては、他社HCI(vxrail / SimpliVity)にも目が出てきたかもしれません

一方で、ライセンスポリシーは変更無し

相変わらずですが、仮想化したときにVMwareだとライセンス費用がお得になることは有りえません
この点はこれまでと全く変更がないので注意してください
ライセンス的に有利な仮想化製品は依然としてOracle VM(Exadata含む)のみです

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以上です