「つ、つよい・・・ 」
としか言いようがないのですが、AWSが「The Next Evolution in AWS Single Sign-ON(AWSシングルサインオンにおける次の進化)」と名付けたブログがAWS BLOG内に公開されています
一度原文を読んでいただけるとありがたいのですが、要するに
というものです
設定だけしておけばメンテナンスフリーで自動的に上記設定が継続されるもののようです
クラウド業界におけるAzure ADとは
AWSが持っていなくて、Microsoft(Azure単体ではなく、マイクロソフトですね)が持っているもの・・・それは、
- O365(Office 365)
に代用されるSaaSサービスですね。またO365を契約すると必ず付随してくる
- Azure AD
も非常に重要な存在です。意外と気づいていない人も多いのかもしれませんが、O365開設時に必ずAzure ADは同時開設されます。O365が世界で最も広く活用されているクラウドSaaSサービスであることはご存知のかた多いと思いますが、ということはAzure ADもO365を同じく世界で最も広く活用されているクラウドサービスであり、クラウド界最強の認証方式はAzure ADなんですね。
O365 / AzureADが厳密に言うとAzureサービス群に入ってないことを踏まえて、マイクロソフトはIaaSでは二番手ですが、SaaSでは圧倒的一番手であり、クラウド全体をトータルするとAWSより幅広く活動てきている企業であることがいい切れます。
これは株価にも現れていますね。勢いはAmazon側にあるかと思いきや、株価などはマイクロソフトのほうがむしろ好調です。
- 最強のSaaSサービス(O365)
- 最強の認証サービス(AzureAD)
- 世界二番手のIaaS(Azure)
を有するからです
一方で クラウド業界におけるAWSとは
「最強のIaaSサービス」 その一言に尽きるともいい切れるのですが実際はそうではなく
- 世界で最多の開発者を有するクラウドサービス
- 世界で最も活発なコミュニティ(ユーザコミュニティ)を有するサービス
の2点です
クラウドを広めるためには営業マンが必死こいて営業を仕掛ける必要はありません。
クラウドはアカウントが解説されれば、ユーザ自身がセルフでデプロイ(構築)して勝手に利用をしてくれます。ユーザ自身がセルフでプロイできるようになるためのユーザコミュニティの活性化こそが重要で、コミュニティ活性化により事例や活用ノウハウが共有される。コミュニティ活性化さえすればあとはユーザ群が勝手にUsageを高めてくれるようになってきます。現にAWSはそうでした。
クラウドベンダーは先発であれ後発であれある程度の基本機能を一通り揃えたあとにやるべきことは「コミュニティの充実と活発化」ですね。これが完全にうまく言っているのがAWSです。次点でMicrosoftといったところでしょう。Googleはその点理解しているようですが、IBM / Oracle あたりはどうでしょうか。その点が今後のクラウドベンダーとしての生き残りをかけた戦いのキーになってくると考えています。
AWSはそのコミュニテイが活発であることが最大の強みですね。AWS SSOのAzure AD連携も正式リリースされれば誰かが「やってみた」とコミュニティで発表しその情報とノウハウは広く共有されていくことになるでしょう。
今回の連携で個人的に楽しみなのは
やはり AWS / Azure の両コミュニティがどう反応するかが楽しみですね。王道の認証方法の連携にはなるのでおもしろいと言うよりは、界隈の反応が楽しみといったところです。
最強+最強のタッグなので、「つ、強い」としか言いようがないですが今後両者がこの連携をどこまで仕上げていくのか、またこの連携をどうやってプロモーションしていくのか(本気でプロモーションするのか、しないのか)は注視していきたいです。
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お互いライバル関係でありながら、相互補完し会う関係とも言えます
一方で現大統領のトランプはアマゾン叩きを続けています。アマゾンはトランプ後を見据えて提訴をすすめているように見えます
マイクロソフトが最強である理由は、Azure AD&O365だけでなく「Windows10を正式サポートする唯一のパブリッククラウド」である点もあります。クライアントOSを完全に支配している点はやはり強く、企業向けクラウドはMS Azureで決まりかなと
以上です