(出典:docs.vmware.com)
予告通りvCenter Server Windows版は終了です
かねてから本ブログでも指摘しておりましたが
vCenter Server for Windows のサポートの削除
vSphere 7.0 では、vCenter Server for Windows が削除され、サポートは利用できません。詳細については、「Farewell, vCenter Server for Windows」を参照してください。
とvSphere7リリースノートに明記されました
従って正式にvCenter Server Windows版は終了になり、今後はvCenter Server Appliance 一本になります
個人的には以前からvCenter ServerはWindows版より仮想マシンアプライアンス版をおすすめさせていただいておりました
こちらのなかで以下の3点をメリットとして挙げておりましたが
- Windowsライセンスが不要
- Windows Updateが不要で運用中停止することがない
- 将来こっちが主流になりそう
Windows版終了によって、本当にアプライアンス版は主流(というか唯一の選択肢)になってしまいました
これからvCenter新規構築する際はたとえ古いバージョン(vSphere6.5など)であってもアプライアンス版をインストールしましょう
Windows版で導入して次回アップデート時にWindowsローカルユーザが引き継げなかったり、vCenterのバックアップリストア運用が変わったりといいことありませんし
vCenter Server 終了の理由は・・・
以下公式ブログの紹介ですが
vCenter Server Windows版終了予告を宣言した記事にその理由は記載されてあります
- システム構成を簡素にすること
インストールを簡素にする。OS設定からVMwareが責任を持つことでvCenter Serverを動作させるための最適設定を事前に展開できる - システム構成を統一させてVMwareのサポートレベルを向上させること
顧客vCenter障害時にWindows設定のことを気にしなくて良くなるなど、vCenter Serverの最適設定を全顧客に統一展開できること
とのことです
OS設定からVMwareが責任を持って対応することがVMwareサポートレベル向上には必須だったと考えるのが一番素直だと思います
VMwareの考えるvCenter Serverのための最適設定をDB含めて全て実現しつつ、それを全ての顧客に展開する
OSも限られたポートのみを開くことでセキュアに保つ(vCenter Serverを利用するために必要なポートのみを活性化させる)
顧客のシステム構成を把握しておくことで、顧客からのトラブル要望にも迅速に対応できるであろう ということですね
vCenter Serverがこの世に初めて生まれた頃にはまたvCenter Serverは必須のものではありませんでした
どちらかというとクラスタを組みたいときやvMotionを使いたいときにオプション的に導入するものであると非常に便利だがvCenter Serverを保有していないシステムもたくさんありました
そんな時代であればWindows Serverを活用するのが妥当な判断だったのでしょう
vCenter Server インストールシステム要件も変化
当たり前といえば当たり前なのですが、vCenter Server Applianceのみの提供になったため、インストールシステム要件に「ESXi6.5以上であること」と明記されています
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以上です