Oracle Databaseにもきちんとサポート期間は存在します
- Premier Support:製品出荷から5年間のフルサポート
- Extended Support:ほぼPremier Supportと同様・同等。ほぼフルサポート状態
- 追加費用Extended Support:正式名称「有償Extended Support」。更に追加コストを支払うことで受けられる延長サポート
製品 | Premier Ends | Extended Ends | Pathching Ends | 追加費用Extended Support Ends |
---|---|---|---|---|
11.2.0.4 | 2015/1/31 | 2018/12/31 | 2020/12/31 | 2020/12/31 |
アプリケーションのサポートとともに、データベースソフトウェアのサポート期間は非常に大切です
それは、数少ないデータベース管理者(DBA)の貴重な工数をアップグレード作業に取られてしまうからです
優秀なDBA潤沢に抱える組織を私はほとんど見たことがありません
せいぜい2−3人、通常はシステムに1人いればいい方で、全社で1名という場合もあれば、DBAなどいないという組織もたくさんあります
したがって、データベースソフトウェアのサポート終了期間を抑えておくことは非常に重要でひとり情シスとしては(最大の)懸案事項と言っていいでしょう
オラクルデータベース製品は高額ですしね・・・せっかくサポート費用を払っているのできちんとサポート受けられる状態を維持しましょうというのが弱小情シスとしてのせめてもの抵抗です
Oracle Database のサポート期間・サポート終了期間
11gに限らず全製品を下記しますが、11g Release 2 は2020年12月末に製品サポートが終了します
製品 | Premier Ends | Extended Ends | Pathching Ends | 追加費用Extended Support Ends |
---|---|---|---|---|
21c | 2024/4/30 | 非提供 | 2024/4/30 | 非提供 |
19c (12.2.0.3) | 2025/4/30 | 2027/4/30 | 2025/4/30 | 2027/4/30 |
18c (12.2.0.2) | 2021/6/30 | 非提供 | 2021/6/30 | 非提供 |
12.2.0.1 | 2020/11/20 | 非提供 | 2022/3/31 | 非提供 |
12.1.0.2 | 2018/7/31 | 2019/7/31 | 2022/7/31 | 2022/7/31 |
12.1.0.1 | 2016/8/31 | 非提供 | 2016/8/31 | 非提供 |
11.2.0.4 | 2015/1/31 | 2018/12/31 | 2020/12/31 | 2020/12/31 |
11.2.0.3 | 2015/8/27 | 2015/8/27 | 2015/8/27 | - |
11.2.0.2 | 2013/10/31 | N/A | 2013/10/31 | - |
11.2.0.1 | 2011/9/13 | N/A | 2011/9/13 | - |
11.1.0.7 | 2012/8/31 | 2015/8/31 | 2015/8/31 | - |
11.1.0.6 | N/A | 2009/9/18 | - | |
10.2.0.5 | 2010/7/31 | 2015/7/31 | 2015/7/31 | - |
10.2.0.4 | 2010/7 | 2011/7 | 2011/7/31 | - |
- DB19c : 実質Premier Supportが1年間延長された(無償Extended Supportが1年追加されたため)
- 12.1.0.2:2023年12月1日までのMDS (Market Driven Support) というのがある。Oracleに問い合わせが必要
思えば11gは非常に広く使われたOracle Databaseバージョンでした
Oracle Database Standard Edition Oneという最小コア数で最安値のOracle Databaseが発売されてパッケージソフトなどに軒並み採用されていたのもあり11gは小規模環境から大規模環境まで広く使われたバージョンであったと言えるでしょう
現在はStandard Edition Oneというライセンスはなくなっていますが、当時Oracle Databaseで作り上げられたシステムの殆どは現在もOracle Databaseを使い続けているでしょう
ということはいつかは再構築をしてバージョンアップ(アップグレード)やクラウド移行をしていかないといけない時期が来るのですが、11g R2で作られたシステム達の「いつか」の期限は2020年12月末とそろそろという時期に来ている事がわかります
正式な確認方法は?(Oracle社公式の確認方法)
My Oracle Support(MOS)にログイン可能であれば以下のドキュメントIDに記載があります
- 日本語版
現在のデータベース・リリースのリリース・スケジュール (ドキュメントID 2413744.1) - 英語版
Release Schedule of Current Database Releases (ドキュメントID 742060.1)
MOSにログインできない場合(またはMOSって何??)には、こちらのURLを参照してください
通常MOSのアカウントでデータベース管理者だけがアクセスできるケースが多いので、アプリ開発者やベンダの方は上記URLから確認してください
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以上です