こしぞーのひとり情シス

Windows/仮想化の小規模環境を運用するリーマンの日々を綴っています。

vSphere 7.0 では vCenter GUIがHTML5のみに(Flashベースの終了)

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vSphere 7.0 が2020年4月にリリースされました
世の中はコロナ禍真っただ中であるゆえ、大きなプロモーションなども行われず過去にない静かな新バージョンリリースですが、新バージョンのため新しい機能拡張や古い機能の切り捨てなど製品機能的には生まれるもの・死んでいくもの両方があります

今回はグッドニュースとして(おそらく多くに人にとっては)vSphere Client Flash版の終了について記載しています

docs.vmware.com

vSphere Client Flash版の終了

vCenter 7.0 からvSphere ClientはHTML5版のみとなりFlash版は完全終了になりました

VMware vSphere Client

vSphere 7.0 では、vSphere Client (HTML5) で利用可能な機能を活用できます。Flash ベースの vSphere Web Client は廃止され、使用できなくなりました。詳細については、「Goodbye, vSphere Web Client」を参照してください。

こちらのページにて予告されていた通りのことが実践されています

blogs.vmware.com

サポート対象のWebブラウザは以下に記載されているとおりです
vSphere Client のソフトウェア要件

OS ブラウザ
Windows (32bit and 64bit) Microsoft Edge 38以降、Internet Explorer 11.0.96以降、Mozilla Firefox バージョン 45 以降、Google Chrome バージョン 50 以降、Safari 5.1 以降
Mac OS Mozilla Firefox バージョン 45 以降、Google Chrome バージョン 50 以降、Safari 5.1 以降
Linux (非記載)

Flash版終了の影響は?

個人的にはほぼ無いと言っていいと考えています
実際にはこれから使ってみてですが基本的機能はすべてHTML5版で実現されていると明記されています

何よりFlash版はその誕生時点から本日まで全くユーザの人気を得られないままずっと評判の悪いGUIだったので「なくなってラッキー」と思っている人が大多数なのではないでしょうか
4.x時代のvSphere Clientの出来があまりに良すぎて(サクサク動いてくれる)、どこか動きがもっさりしていて・微妙に不具合も多いFlash版(あとFlash動作環境を構築&維持していくのも面倒だし)は多くの人から嫌われている存在でしたね
未だにFlash版はできるだけ使わないようにしていますという人も私の周りにはたくさんいます

使い心地は非常になめらかで最高と言っていいでしょう(私がvSphere 6.5 時代に触った経験のみで申しておりますが・・・)
Flash版にあったモッサリ感はHTML5版では一切なくなっており、HTML5版では非常にサクサク動いてくれる感じです
古いスマホを最新モデルに買い替えたときの感覚に近いです
使い始めはHTML5版のカクカクしたデザインに慣れないのですがそれもしばらくすればなれてきます
ライセンス・ホスト管理・ネットワーク管理・クラスター管理 などの基本部分はもちろん実装されていますし、VSAN画面が実装されていたりと

ついポチポチ触っていきたくなるようなGUI担ってるのでぜひ使ってみてください

Windows 認証も終了しているので注意

Windows版 vCenter Serverが終了したので当たり前といえば当たり前なんですが、WindowsローカルOS認証も終了しています
vCenter Server ApplianceローカルユーザとvCenter SSOユーザで今後は運用構築していく必要があるのでご注意ください

https://kb.vmware.com/s/article/78506

関連記事です

ライセンス計算方法がvSphere 7 から変更になっているので注意してください
しばらくは32コア未満のCPUを選定する時期が続きそうです

www.hitoriit.com

vSphere最新版へのバージョンアップ互換性について記載しています
まだリリース直後なのであわててアップグレードする必要は全く無いですが、いつか必ず必要になる情報です

www.hitoriit.com

以上です