こしぞーのひとり情シス

Windows/仮想化の小規模環境を運用するリーマンの日々を綴っています。

ゼロベースで考える一つの方法

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世の中には様々な考えるための方法がありますが、大きく分けると

  • 白紙で物事を考える=ゼロベースで考える(前提をなくして考える)
  • 前提条件ありで物事を考える=予算ありき・事例ありき・実現性ありき など

の2つです

どちらが優れているとは言えませんが、人はついつい前提条件を設けて物事を考えてしまいます。自分の組織の保有リソース(人・カネ・モノ)の限界や納期、自分の経験した範囲などでつい考えてしまいがちです

多くの意見を集めてその中から優れた考えを採用するためには、なるべく多角的な考えがあったほうが好ましく、そうすると物事を博しで考える思考法

  • 「ゼロベースで考える」

ことを意識的に行って行く必要が出てくる場合があり、今回はその方法の一つについて記載していきます 

ゼロベース思考の方法

ここからはゼロベース思考の具体的なやり方について解説していきます。

「白紙の状態で考えよう」

と急に言いだしても、なかなか思うようにゼロベース思考で考えが浮かばなくてうまくいかないのが現実です。

実際にやっているゼロベース思考法を記載してみます。重要なことは

まず現在の状況を否定するところから始めることです

特に、メリットを挙げながら否定するとよいでしょう。

たとえば、以下のようなやり方です。

  • 現在の販促方法・宣伝方法は、ネット広告を基本としているが、これは間違っている。
  • 現在のターゲット顧客は、中小企業またはスタートアップ企業向けにしているが、これは間違っている。
  • 現在の営業インセンティブは、売上金額重視で対応をしているが、これは利益率の面では間違っている。

このように、まずは否定するところから考えを始めます。このときにホワイトボードやノートに実際に記載しながら進めるといいです。

これが出来たら、今度は全く反対のことをあげていきましょう。

こうすることで、一気にこり固まった頭が柔らかくなることが実感できるかと思います。

それからは、どんどんアイディアが出てくるようになるでしょう。

たとえばターゲット顧客に関しては、

  • 金融業界の大手企業に限定してプロモーションをしてみてはどうだろう?
  • 多国籍企業をメインに戦略を検討してはどうだろう?
  • 北米に地域を限定してみてはどうだろう?

次々に新たな視点からのアイデアが湧き出てくるようになってくると思います。

最後に、出てきたアイディアを評価します。
このときに評価基準として過去の体験に基づいて評価しないことも重要ですね。白紙の状態で考えているので、評価基準も今までにないモノを別途考える必要があるかもしれませんね。

失敗が許されない(1度の失敗が命取りで出世コースからはずれる)メガバンクの評価制度を嫌って、小さなFintech企業をメガバンクが作成して失敗しても新たなアイデアが生まれることを良しとする環境を意図的に作り上げたように、評価制度もまたゼロベース思考が求められる実際の例もありますね。

 関連記事です

 SIerもまた既存の評価軸の中で長年生きてきた思考が身についてしまっているのが現状です。新たな評価軸を設けて、成果を評価すること・チャレンジを評価する組織になっていったほうがいいと私は思います。

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 関連性は薄いですが、既存の考えに縛られていては世界中から発生する大量のアクセスには耐えられないともいえます。世界のトップとは既存の考えや他社の事例に学ぶことが許されないという点において、常に一定のゼロベース思考が求められるとも言えますね。

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以上です