こしぞーのひとり情シス

Windows/仮想化の小規模環境を運用するリーマンの日々を綴っています。

やさしいWindows Server バックアップ復旧手順(共有フォルダ編 Windows Server 2019 OSリストア手順)

Windows Server 2019 OS標準のバックアップツールのWindows Server バックアップのリストア手順について記載します

今回は共有フォルダに取得したバックアップデータを復旧させる手順です
バックアップ方法はこちらで取得したものを想定しています

 

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事前準備

 バックアップデータ(OSフルバックアップイメージ)のほかにOSインストールメディアも必要です

なお仮想マシンに復旧させる場合にはBIOS / EFI に注意してください
Hyper-V仮想マシンなら第一世代(BIOS)、第二世代(UEFI)と世代で分けて作ることが出来ます

 

復旧手順

復旧対象サーバを起動させて、OSインストールメディアでブートさせます

日本語を選択して「次へ」をクリックします

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復旧サーバ起動、固定IPアドレス付与

今回はネットワーク上に有る共有フォルダからリストアさせますがOSインストールメディアで起動しただけではIPアドレスは与えられていません
DHCP環境であれば必要ないですが、データセンターやマシン室で通常DHCPは無いでしょうし、ここでは固定IPアドレスを手動で設定する手順を紹介します

 

 Windowsセットアップ画面で「コンピュータを修復する」をクリック

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 「トラブルシューティングをクリックします

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コマンドプロンプトをクリックします 

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すると、コマンドプロンプトが起動してきます
ここからコマンドを打っていきます
以下コマンドを実行

  • startnet 

f:id:bfx62324:20190224104608p:plain


しばらくするとプロンプトが戻ってきますので次に静的IPアドレスを設定していきます
以下コマンドで実行結果の「IDX値」をチェック

  • netsh int ipv4 show int

ここで名前がイーサネットのidx値「3」を確認します

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先程確認した idx値 をname=「idx値」になるようにコマンドを実行します

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 ここでは192.168.1.6の固定IPアドレスに設定しています
確認はipconfigコマンドで行いましょう

最後に共有フォルダへPINGでもうって動作確認しておきましょう 

 

リストアジョブ実行

固定IPアドレスを割り振れたら、いよいよリストアを実行していきます

ここでの手順は

  • 共有フォルダに接続する
  • リストアしたいバックアップジョブが有ることを確認する
  • リストア実施

に大きく別れていrます

まず、共有フォルダに接続します

  • \\net use \\[共有フォルダIPアドレス]\[共有名] 
  • ユーザ名とパスワードを入力

今回は「net use \\192.168.1.254\share」に接続します

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リストアしたいバックアップイメージが保存されていることを確認します

  • wbadmin get versions -backupTarget:\\[共有フォルダIPアドレス]\[共有名]\[Folder name]
  • バージョン識別子 を確認

私の場合は \\192.168.1.254\share\backup\folder1 にバックアップデータを保存しています。
ここで バージョン識別子 を確認しますが、今回私の場合は「02/23/2019-09:13」ですね。

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最後に、リストアを実行します

  • wbadmin start sysrecovery -version:[バージョン識別子] -backupTarget:\\[共有フォルダIPアドレス]\[共有名]\[Folder name] -machine:[リストアしたいサーバのホスト名] -recreateDisks 
  • バージョン識別子: 先程確認したもの
  • リストアしたいサーバのホスト名: 共有フォルダにアクセスすればわかります

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「Y」を入力してリストアを実行します 

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しばらくすると復旧が完了します 

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 exitコマンドを実行してコマンドプロンプトを終了します

  • exit

 

「PCの電源を切る」をクリックします

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サーバがシャットダウンされるので、ISOイメージまたはインストールメディア(DVD)を取り出します 

 

復旧後の起動

サーバ自体は復旧完了しているので、サーバを起動させて動作確認します
この時にOSインストールメディアを取り出すのを忘れずに。 

 

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課金も非常に安価で、とても簡単にWindows Server 2019環境を用意できます

 

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 以上です