検証目的でWindows10 Hyper-V上に、「記憶域スペースダイレクトを利用したHyper-Vクラスタ」を構築しています
いわゆる S2D HCI です
今回は、ノード増設(2ノードから3ノードへの増設)です
- 3ノード増設により3方向ミラーリング(MS推奨)が可能になる
- ノード増設によりディスク領域の拡張
- ノード増設によりコンピュート性能(CPU/Memory)の拡張
本ページの完成イメージは次のとおりです
Windows Server 2016 S2D HCIノード追加手順概要
- 3台目のHCIホスト準備
- 3台目のHCIホストにHyper-V役割とフェイルオーバークラスター機能の追加
- 3ノード目のHCIホストを既存2ノードHCIに増設(クラスタに参加)
- 記憶域スペースダイレクト(S2D)共有ディスク作成
事前準備(ここまでの手順)
まず、以下記事を参考に、S2D HCI2台構成を用意しておきます(3つの記事を順番に実施)
3台目のHCIホスト準備
3台目の仮想化ホストを作成し、以下の手順をあらかじめ行っておきます
OSをシャットダウンし、仮想ディスクを以下のように作成しておきます(5GB VHDXファイルを4つ)
OSを起動し、追加したディスクを「オンライン」→「初期化(GPT)」します
3台目のHCIホストにHyper-V役割とフェイルオーバークラスター機能の追加
Windows10 Nested(ネスト)構成の場合のみ実施 3ノード目のOSをシャットダウンし、ホストOSから以下の手順を実施
3台目のHCIホストのOSが起動した状態で、「役割:Hyper-V」「機能:フェイルオーバークラスタリング」を追加します
サーバーマネージャーから「役割の追加と削除」を選択
「役割の追加と削除を選択」した状態で「次へ」をクリック
「役割」の選択で「Hyper-V」にチェックを入れて(関連機能もデフォルト選択のまま)「次へ」をクリック
「機能」の選択で「フェイルオーバークラスタリング」にチェックを入れて(関連機能もデフォルト選択のまま)「次へ」をクリック
それ以降は基本的にデフォルト値のままインストールを進める
最後に、「インストール」をクリック
インストール&再起動が完了するとOKです
3ノード目のHCIホストを既存2ノードHCIに増設(クラスタに参加)
さあ、ここからいよいよ増設の手順です
既存のクラスターにノードを追加するため、今回は HCIノード1から 作業を実施します
HCIノード1 の「フェイルオーバークラスターマネージャー」を起動します
「ノードの追加」をクリック
「次へ」をクリック
「追加したいホスト名」を入力して、「追加」をクリック
追加したいホストが表示されていることを確認して「次へ」をクリック
「いいえ」を選択して、検証をスキップする(本番環境などのサポートされている厚生の場合は検証しましょう)
「完了」をクリック。追加ウィザードが完了して、ノードの追加がされます
完了するとログを確認することができます、特にエラーなどは出ていません
すると、クラスターに3ノード目が見事追加できました
「記憶域プール」を確認すると容量が増加していることが確認できます
ノードを追加したため全体用量がアップしたことにより空き容量が増えます
追加直後はディスクの使用量はアンバランスです
(既存ノードの使用率と追加ノードの使用率が異なる)
このアンバランス状態の平準化は自動的にバックグラウンド処理され、しばらくまっていると使用率は大体平準化されます
以上で、記憶域スペースダイレクトで作るS2D HCI Hyper-Vクラスターへのノード追加手順は完了です
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